2013年8月5日月曜日

本牧神社「お馬流し」、50年ぶりに和船復活/カナロコ(神奈川新聞)横浜





カヤで作った馬の人形を海に流し、無病息災を祈る本牧神社(横浜市中区)の「お馬流し」が4日、半世紀ぶりに復活させた和船を使い、本牧沖の海上で行われた。


 お馬流しは室町時代から約450年続く神事で、県の無形民俗文化財にも指定されている。長らく木造の和船が使われていたが、横浜港の埋め立てが進み和船が姿を消すのに伴い、50年前からエンジン付きの漁船に取って代わられていた。


 地元の祭礼委員長の一人、中村伸雄さん(70)は「港が埋め立てられる前の砂浜があった本牧を知らない人が増えた。船を昔の姿に戻し、お馬流しで復活させることはみんなの願いだった」と話す。1950年代に作られ、実際にお馬流しにも使われていた和船が本牧神社に保管されており、補修や補強を施して復活が実現したという。

 お馬は神社でおはらいを受けた後、大勢の市民らに見守られて本牧漁港から2隻の和船に載せられ、沖合で一斉に海に流された。